神は細部に宿る

日本の諺に「一事が万事」というものがあります。わずか一つの事柄から、他の全てのことを推し量ることが出来るといった意味です。



戦略の実行においてもどれだけ入念に検討されたいい戦略であっても、いざ実行の段階で細部のどこかに問題があるとそこから綻びが拡大し、その戦略が削がれることがあります。


•戦術への落とし込みが甘い
戦略は最終的に局地戦である戦術に落とし込まれます。その戦術が全く練られていなかったり、大きな考え漏れがあったり、各施策間に整合性がなければ戦略は効果を発揮しません。
ですが通常は走りながら考えるということが多くなるので、その際にしっかり関係者がコミュニケーションをとり、素早くPDCAサイクルを回し現場で適切にアクションが取れるような体制を作ることが重要です。

•感情への配慮が甘い
人間はロジックでは動きません。通常はまず感情で判断しその後に論理的な理由付けをします。したがって関係者、特に戦略実行にあたってのキーパーソンへのきめ細かい配慮が必要になります。
ここでもポイントはコミュニケーションです。人間はしばしば他人を「機能」として見てしまう傾向があります。それを念頭に置いた上で、関係者のプライド、モチベーションなどに配慮し、適切なコミュニケーションを行う事が必要になります。


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