欲しいもの

マーケティングは基本的に顧客のニーズを理解し、それを満たす製品・サービスを提供する事になります。
しかし売り手は顧客は自社の「製品」がほしいのだと錯覚するものです。



眼鏡メーカーは顧客は眼鏡を欲していると考えてしまいがちですが、これは根源的なニーズではありません。本質的なニーズはあくまでも「ストレスがなくモノが見えるようになること」です。
もしこの本質的なニーズを見逃してしまうと同じニーズを満たす代替え品に市場を奪われてしまいます。

自社製品がそれまで潜在化していなかった顧客ニーズに訴求できないかを考えるバイタリティも重要です。
例として電報は電話が登場した時点で素早い情報伝達という基本ニーズにほぼ代替されてしまいました。
しかしながら形に残したい、五感に訴えたい、代理発信をしたい、といった潜在ニーズに応えることでいまでも慶弔の場面で多様されています。

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